本書は、「正名の意義」と「言表の弁証」、すなわち姓名学と、実践哲学としての易について詳述する「易の弁証」の三章から成っている。単なる符号とみられがちな姓名の重要性を喚起し、画数と音韻が、意識面と無意識面を通じて精神に影響を与えることを述べ、精神に刺激を与える暗示療法ないし精神療法に応用している。また、古来からの易断法を弁証法に拠って解明せんとし、個人の心身修養から医学への応用はもちろん国家の改造にまで易の弁証法を以って一貫させようとしている。なお了山は平田内蔵吉が本書のみ使用した雅号である。著者考案による「易盤」を附す。(昭和7年初版の復刻)